ヨガとヴィーガンの関係
2.ヨガとは、概要と魅力、メリット、実践している有名人
ヨガとヴィーガンにはつながりがあるようなので、ここでは少しヨガについて少し触れてみましょう。
ヨガとはみなさんがご存知のとおり、ゆっくり体を動かして、姿勢を正したまま止めて、さまざまなポージングをするアクティビティのことを通常、指しています。
認定NPO法人日本ヨガ連盟は公式サイトで、
「ヨガ」とはサンスクリット語で「つながり」を意味しています。
心と体、魂が繋がっている状態のことを表します。呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るものです。
具体的には「調和」「統一」「バランス」を意味し、体・心・呼吸・食べ物など、あらゆるカテゴリーと関係しています。
この部分の食べ物がベジタリアン(ヴィーガン)食に重なっているように見受けられます。
実はヨガは、もっと奥行きが深く、高尚なアクティビティなのです。そんなヨガの魅力は、自分自身を健康体に変えてくれる可能性が期待できる点にあります。
米国医師向け情報サイトMDLinxの翻訳記事(臨床ダイジェスト)によるとヨガは、
“バランス感覚、運動能力、体力といったよく知られた健康増進に加えて、研究によると、ヨガは血糖値の調整、血行の改善、認知力の向上、高血圧や心血管疾患のリスク低下、痛みの軽減など、さまざまな効果がある”
と解説されています。
また、昨今、心が落ちてしまったり、物事に深く関わりたくないなど、不安や抑うつ気分に対して、一つ一つの動きをゆっくりと進めていくのがヨガという世界にはあります。統合医療を研究している機関においては、ヨガで一人一人の刺激の受け方を確認しながら進めることで、ストレス軽減に有効であるとの研究も出ています。
現在は全国各地にヨガ教室がありますので、通って習うこともできますし、amazonでヨガに関する書籍やアイテムを揃え、YouTubeで動画を探して、自宅で手軽に取り組むこともできます。
山のポーズ、正座、安楽座といった立位と座法、腹式呼吸、正座ねじり・チャイルド・スフィンクスといったポーズなどの基本から覚えていくといいでしょう。ヨガを実践している有名人は非常に多く、
田中律子さん/篠原涼子さん/長谷川京子さん/内山理名さん/長澤まさみさん/中村アンさん/松本莉緒さんなどがいます。
ヨガを実践されているヨギ、インストラクターの方にベジタリアンが多くおられたり、ヨガ教室にベジタリアンカフェが併設されることがあったり、実は、ヨガとヴィーガンは強い結びつきがあります。
ここまでヴィーガンとヨガについてお伝えしてきましたが、きっとさまざまな面でプラスになることがあり、ここにヨガとヴィーガンのつながりを感じるとともに、ヨガを行っている人にヴィーガンが多いのも事実のようです。
その理由は次章で詳しく説明いたしますが、この2つは両立できるうえに、それぞれが持つメリットもかぶることがないため、余すところなく享受できるからです。
3.ヴィーガンとヨガは両立でき、メリットも多数
ヴィーガンとヨガは、両立できます。
端的に言えばヴィーガンは食事で実践できることであり、ヨガは運動、瞑想で実践できることだからです。ヴィーガンとヨガは対立することなく共存が可能なのです。
そしてヴィーガンとヨガがまるで話し合って決めたかのように、双方の教えには共通項があり、健康と美容上の効果は相互補完関係にあります。
3-1.ヴィーガンとヨガの教えの共通項
ヴィーガンの教えは” ヒトは動物を搾取せず生きる”でしたが、ヨガの経典とされている『ヨーガ・スートラ』の教えには「ヤマ」があり、そこに共通項があります。
ヤマは八支則のひとつで直訳すると“禁止”“禁戒”で「してはいけないこと」となります。そのヤマのひとつ目が『アヒムサー』で、これは暴力を振るってはならないと戒めている教えです。
食べるために動物を殺生することも広義の暴力と捉えれば、それはアヒムサーに反すると言えます。
ヴィーガン・ヨガを両立されている方のなかには、そう解釈している人も当たり前のようにいるのです。
3-2.ヴィーガンとヨガの健康上の効果
先述したようにヴィーガンは腸管免疫力向上にいいとされ、ヨガは血のめぐりにいいことがわかっています。両立することで免疫力も血のめぐりも両方、手に入ります。
3-3.ヴィーガンは外見、ヨガは中身に効く
ヴィーガンの実践により肌荒れ、肌トラブルの改善が見込め、ヨガの実践により鬱の緩和、PTSDやトラウマの改善が見込めるとされており、両立することで身も心も磨かれるのです。
4.ヨーガ・スートラの教え アヒムサーの真意
先ほど述べたヨーガ・スートラの教えのヤマですが、そのひとつであるアヒムサーについては暴力を振るってはならないという意味で、動物の殺生をするべきではないと解釈する方もいるとお伝えしましたが、誤解などを招かないよう、深堀りしてお伝えしておきます。
まずはなぜヤマ(~してはならない、禁止、禁戒)が存在するかについて説明しますと、すべては瞑想に集中するのにジャマなサンスカーラ(潜在印象、雑念とも)を排除するためです。
私たちが日々、悩みを持ち、苦しむのは、過去の経験を基に自分自身がサンスカーラを作り出しているからです。
たとえば恋愛で、告白してフラれた経験をした人は、また好きな人ができてもなかなか告白できなくなるのは、告白したらフラれるかもというサンスカーラが生じ、悩み苦しむからです。
逆に告白して恋人どうしになり、数年付き合って別れたあと、また好きな人ができたとき、その人はスグに告白できます。なぜなら告白したらフラれるというサンスカーラが存在しないからです。
ヨガに取り組んでいる途中に心のなかで悩みや苦しみが渦巻いていたら、瞑想に集中できなくなるため、ヨーガ・スートラではヤマの実践を説いていると言えます。
ヨーガ・スートラの教えについて述べている書籍には、
“日常生活の中から暴力をできるだけ取り除いていく必要があります。私たちが他者と争う理由の一つは、日々このような暴力的な印象を快感として受け取っているからです。学校や会社で他人を馬鹿にしたり、いじめや暴力が起きるのは、それによって快感が生じるからです。”
。
引用(本章の参考文献):『はじめてのヨーガ・スートラ』 岡本直人著 Kindle
と解説してあります。すなわちアヒムサーとは暴力で快感を得てはならない、暴力を振るわず瞑想に集中せよということなのです。
この教えはずばり動物殺生の禁止を説くものではありませんが、ヴィーガニズムを実践していくうえで、とても大切な教えであることに変わりありません。
暴力を振るわなければ悩み苦しむこともない、この理論は肉や魚を食べることで悩み苦しむ人たちが、肉や魚を食べるのをやめれば悩み苦しむことがない。ということも証左しています。
暴力を振るったあと一時的に快感を得られるかもしれませんが、そのあとに生じる悩み、苦しみはしつこく、消え失せるどころか一生涯、残るのです。
モラハラ・DVという暴力の先にあるのは、恋人や妻の逃亡そして別離・離婚です。相手の気持ちを考えるに至らず自分のことしか考えられない人にとって、これ以上の苦行はないでしょう。
だからこそ『ヴィーガン婚活』では利用できる方を、
・やさしい人
・慈しみのある人
に限定しているのは、ヴィーガンと暴力は相容れないものであり、ヴィーガンやベジタリアンに表面上で理解を示していても、心の底で本当に理解できていないことがわかっているからです。暴力で快感を得るような人は恋愛も結婚もうまくいかないでしょう。
次章以降、ヴィーガンと親和性が高いマクロビオティックや精進料理について解説していきます。
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